2012年03月25日

逆流性食道炎

よく慢性膵炎と間違えられる病気に「逆流性食道炎」というものがあるそうですが、以前、Eisaiという製薬会社のチラシでその病気のことを書いたものがあって、たまたま部屋の片付けをしていたら出てきました。

鉄腕アトムの顔が乗っているそのチラシは『「逆流性食道炎」の自己チェック』と題して、アンケートの形式になっています。質問は以下の12個です。

@胸焼けがしますか?

Aおなかがはることがありますか?

B食事をしたときに胃が重苦しい(もたれる)ことがありますか?

C思わず手のひらで胸をこすってしまうことがありますか?

D食べたあと気持ちが悪くなることがありますか?

E食後に胸やけがおこりますか?

F喉(のど)の違和感(ヒリヒリなど)がありますか?

G食事の途中で満腹になってしまいますか?

Hものを飲み込むと、つかえることがありますか?

I苦い水(胃酸)が上がってくることがありますか?

Jゲップがよく出ますか?

K前かがみをすると胸やけがしますか?

ということで逆流性食道炎の症状は大体以上のようなことになるのかな、と推測されます。

で、それぞれの質問に、「ない」=0点 、「まれに」=1点、「時々」=2点、「しばしば」=3点、「いつも」=4点、というチェック欄があり、

「8点以上ならお医者さんへ」、

と書かれています。

で、ここで書かれている症状ですが、慢性膵炎の症状と重なるもの、例えば、胃が重苦しい、というのもあるように思いますが、脂質の摂取とかアルコールの摂取、あるいは背中の痛みなどが、全く登場しない症状群なのに、どうしてこの病気と慢性膵炎が混同されるのだろうか、と思ってしまいます。

Eisaiさんは逆流性食道炎の薬に自信があるのでしょうね。

慢性膵炎の特効薬も作ってください!

posted by カオル at 20:24| Comment(3) | TrackBack(0) | 膵炎と定義

2012年02月27日

慢性膵炎臨床診断基準2009再考

2年以上経って言うのも変ですが、2009年慢性膵炎臨床診断基準はかなり画期的なような気がします。最近、この基準を特集した雑誌「膵臓」の電子上の記事をざっと読み返したのですが、前に見落としていたことがあることに気づきました。それは、

@慢性膵炎の今までの基準が、すでにかなり症状の進んだ場合にあてはまることであり、その基準に基づく診断がされてからでは、打つ手があまりなかった、ということをお医者の方も自覚されていたらしいということ。

Aよって「早期慢性膵炎」という概念を取り入れたが、これが「世界初?」の試みであること。(ホンマかいな?)

BEUSがその、早期慢性膵炎の判定にはかなり役立ちそうだということ。

とはいうものの、早期の段階で慢性膵炎を的確に診断することや、その悪化を未然に防ぐことがどれだけ現場でうまくおこなわれるか、ということについてはお医者の方々も手探りなようです。

しかし、その方向性は間違っていないと思います。

未然に悪化を防ぎ、そして、悪化している人の膵臓を再生し、また(できれば)お酒が普通に飲めるような治療法を見つけて欲しい・・・・・・・。

posted by カオル at 23:35| Comment(8) | TrackBack(0) | 膵炎と定義

2009年08月29日

慢性膵炎の定義と分類の見直し

何気なく日本膵臓学会のHPを覗いてみたら、興味深い記事がありました。

厚生労働省と日本膵臓学会、日本消化器学会が合同で「慢性膵炎臨床診断基準2009」という新たな診断基準と分類法を提案されているのです。

内容はPDFファイルになっており、すぐに読めるし、ダウンロードも容易ですね。

今までは日本膵臓学会と日本消化器学会がそれぞれ定義を出していたように思いますが今回から合同にする(?)ということであれば、それがまずニュース。

また、「定義」のところに、『自己免疫性膵炎と閉塞性膵炎は,治療により病態や病理所見が改善する事があり、可逆性である点より、現時点では膵の慢性炎症として別個に扱う』という部分があり、これまで慢性膵炎の進行が常に「非可逆性である」という絶望的なトーンで語られていたことと比べると、中には可逆性のものもあるよ、というちょっと希望の持てる定義に変化している点がニュース。

ただ、『膵の慢性炎症として別個に』と言われましても、「慢性膵炎」というものの素人的理解では膵臓が慢性的に炎症を起こしているから、慢性膵炎ということなので、ちょっと表現としてわかりにくいですね。『あなたは自己免疫性膵炎ですから、慢性炎症です。まだ慢性膵炎ではありません。』というのは、明確さに欠けると思われますがどうでしょうか。

さらに慢性膵炎の種類分けが大変シンプルになっていることもニュース。新しい分類では慢性膵炎は、

@アルコール性慢性膵炎

と、

A非アルコール性慢性膵炎(特発性、遺伝性、家族性など)

しかありません。大変わかりやすくていい感じです。

慢性膵炎臨床診断基準のページで、「早期慢性膵炎」という表現が登場しています。これは進行を遅らせることができるかどうかが、予後の質を決めるので、患者の回復に重点を置いた発想から出た表現ではないかという気がします。

ほかにも、「慢性膵炎疑診例」の定義が以前よりかなり明確になっていて、なんだか日が当たって来た感じがします。

医学的根拠もないので当たり前ですが、「おなら」「げっぷ」などの症状は診断基準に入っていませんでした。

また、気分の落ち込みなどについての記述もありません。病気に付随して起こる二次的なものということでしょうか。

posted by カオル at 23:10| Comment(6) | TrackBack(0) | 膵炎と定義

2008年09月20日

リパーゼとトリプシン

リパーゼやトリプシンは膵酵素の代表選手ですが、定期健診などのレベルでは膵臓の検査には使われませんね。

最近読んだ医療記事でこの2つの酵素を測定する意味について、「なるほど」と思ったものがありました。

アミラーゼの上昇は急性増悪の時だけで、あまり長続きしない。それに比べるとリパーゼやトリプシンは上昇している期間が長い。だからアミラーゼが正常の場合でも、リパーゼやトリプシンは異常を示している場合がある。しかしリパーゼやトリプシンは普通測定しないために、アミラーゼの正常を元に、膵炎とは別の病気の診断がついてしまう可能性がある、というのです。

その別の病名としてよくあるのは「機能性胃腸炎」だそうです。

もちろん、そのパターンの誤診は数パーセントくらいだそうですが・・・

posted by カオル at 22:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 膵炎と定義

2007年09月26日

いつの間にか更新されていました

難病情報センターの内容がいつのまにか更新されていました。
今年(2007年)の3月末だったんですね。(このページの左側にリンクを置いて
おきながらずっと行ってなかったのでした。)
それまでのページに比べて変わったこととして、喫煙とアルコール
性膵炎の関係が指摘されている点があげられます。
アルコール性膵炎患者の8割が喫煙家だとか。
そういえば私も10年以上愛煙家でした。
発病の時は禁煙してたんだけどなぁ。
あと、平均寿命が65歳という記述が消えました。
ただ、標準化死亡比(一般集団との死亡の比率)なる数字が
登場してなんだかよくわからないのですが、一般人より先に死ぬ確率が高いらしいということが察せられます。

ま、気にしてもしょうがないか。

posted by カオル at 02:22| Comment(8) | 膵炎と定義