2012年09月19日

松本慎一先生ご帰国

日本ではあまり事例がないと思いますが、疼痛のあまりにも激しい慢性膵炎の患者さんに対し、膵臓を切除し、そのままでは膵島(ランゲルハンス島)がなくなりインシュリンが分泌できなくなるので、手術の際、自分の膵臓から膵島のみを抽出し、それを自分の体内に移植するという「膵島自家移植」という外科処置の方法があります。

その道の日本における第一人者の松本慎一先生が日本に戻っておられました。

現在、国立国際医療研究センター研究所 というややこしい名前の研究所で膵島移植プロジェクトのアドバイザーをされています。

私がこのブログを始めた頃は京都大学におられ、私はその頃最悪の症状でしたので、いつかお世話になるかもと思っていたのですが、その後日本の別の大学に移られ、そしてアメリカの大学にかわられたので、ややがっかりしていましたが、5年ぶりにようやく日本に戻られたとのことです。

同ホームページの先生の記事によればアメリカのベイラー大学で膵島移植についての技術を研究され「ベイラープロトコール」と呼ばれる(「プロトコール」とは「治療を行う定まった手順」というような意味のようです。)方法を完成されたとのことです。

症状の激しい慢性膵炎の患者さんに対して、他人の膵島(脳死の方など)を移植するという方法もあるのですが、それだと拒絶反応があるので、自家膵島移植の方が遙かに予後がよさそうです。

私の全くの勘ですが、国立の研究所での研究ですので治療を受けるという行為そのものが医療技術発展のための貢献という見方ができますので、治療費は非常に安いものである可能性が高いと思います。

(勘です。違っていても責任はとれませんのであしからず。)

慢性膵炎の治療法も少しずつですが着実に進歩しているようです。

posted by カオル at 23:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 膵炎と外科的治療